広島県福山市で最も古い焙煎コーヒー豆店のマルコ珈琲商会。100年を目指して。

 佐藤 泰伸

Release: 2024.10.11

Update : 2024.10.17

マルコ珈琲商会

広島県福山市光南町1-5-31

TEL 084-923-3354

https://marco-coffee1955.myshopify.com/

1955年に現在の地で当時としては珍しかった自家焙煎珈琲の製造卸として開業しました。 福山市で一番古い自家焙煎珈琲の専門店です。 2025年に創業70周年をむかえます。

事業紹介

Q:事業紹介をお願いします。

A:1955年に創業した自家焙煎コーヒーの専門店です。福山市で1番古く、広島県全体でも5番目に古いコーヒー店です。当店は、焙煎したコーヒー豆を卸すビジネスと、小売販売の両方を行っています。

Q:強みやオリジナリティといった部分を教えてください。

A:当店ではミッションとして「上質な珈琲を愛する人へ、歴史のある味と香り、豊かな時間をお届けする」を掲げています。最大の強みは、70年の歴史と、それを支えてくださったお客様との信頼関係です。また、独自のブレンドコーヒーと、その焙煎方法に対するこだわりも他店にはない魅力です。特に、ブレンドについては創業時から変わらない味を守り続けています。まろやかな味わいが特徴で、この味を求めて長年通ってくださるお客様が多いです。

会社の歴史

Q:会社の歴史について教えてください。

A:私の祖父が創業しました。創業当時は、コーヒー文化がまだ定着しておらず、自家焙煎のコーヒーを提供するお店は非常に珍しかったそうです。祖父は、戦後に自分が味わったコーヒーを再現したいという思いから、自家焙煎を始めました。これが現在も続く当店のブレンドコーヒーの原点です。

Q:お店の由来が洒落が効いてると伺いました。

A:マルコ珈琲商会の名前の由来は「まろやかなコーヒーを紹介する」というちょとシャレの効いたワードからきています。祖父が戦前に大阪の大学で学んでいた頃、先輩と飲んだコーヒーの味が忘れられなかったことが始まりです。その時に飲んだコーヒーが非常にまろやかで、戦後に祖父が店を開く際、その味を再現しようと決意しました。店名の「マルコ」は、「まろやかなコーヒー」を象徴する名前として、祖父の思いを反映したものです。

就業のきっかけ

Q:佐藤さんは創業、起業ということではなく就業になりますでしょうか。

A:私がマルコ珈琲商会に従業員として就業したのは2021年のことです。それ以前は美容業界で20年間会社員をしていました。姉が店を手伝ってはいたものの、旦那さんの転勤で店を離れざるを得なくなりました。その際に両親から店を閉める話を聞き、私の中で70年続いた歴史を途絶えさせたくないという想いが強くなり、店を継ぐことを決意しました。2年間の話し合いの末、ようやく両親の承諾を得て、2021年9月に本格的に家業に参加しました。

Q:なかなか承諾は得られなかったのですね。

A:はい、自営業の大変さを知る両親の優しさです。

仕事のやりがい

Q:やりがいについてお聞かせください。

A: 仕事のやりがいは、お客様との信頼関係です。常連のお客様が「いつものコーヒー」を求めて来店し、店内で短い時間ながらもくつろいでいただける瞬間に、大きな喜びを感じます。さらに、長年続く伝統を守りながら、新しい試みにも挑戦していける点がやりがいのひとつです。

仕事の大変さ

Q:大変さについてお願いします。

A:伝統を守ることと新しい挑戦とのバランスを取ることは、やりがいでもあり大変な面でもあります。例えば、現在では多くのカフェが自家焙煎を行うようになり、競争が激化しています。そういった市場の変化に対応しつつ、当店独自の強みを守るのはとても緊張感があります。

仕事で大切にしていること

Q:大切にしていることはありますか?

A:お客様とのコミュニケーションですね。コーヒーを売るだけでなく、お客様と会話し、リラックスできる時間を提供することを心がけています。
また、歴史あるお店の一員として品質を守りつつも、時代の変化に対応することを大切にしています。

Q:品質を守る、ということについてお聞かせください。

A:例えば、創業時から続いているブレンドコーヒーの味を守るために、焙煎工程には細心の注意を払っています。少しでも配合が違うと味が変わってしまうため、試飲を何度も繰り返し、常に同じ味を保つ努力をしています。特に、長年のお客様はこの味をよく覚えているため、「今日はいつもと違うな」と感じられたらすぐに分かります。それほど繊細なバランスが大事なんです。

Q:時代の変化に対応する、ということについてお聞かせください。

A:最近では若い世代のコーヒー文化が広がっており、特に自家焙煎のカフェが増えてきています。そこで、私たちも新しい取り組みとして、発酵コーヒーという健康志向の新商品を開発しました。


続けていく中で、どれだけ伝統を大切にしつつも新しい風を取り入れるかが、私の仕事における大きな課題であり、またやりがいでもあります。お客様とのコミュニケーションと、品質、革新をバランスよく取り入れることで、これからも愛されるお店を目指していきたいです。

会社の目標

Q:会社の目標と、個人の夢などありましたらお聞かせください。

A:100年続けることです。伝統は守りつつですが、守ってばかりでは時代に残されていくと思っています。 ですので、今は時代に合った新しい展開を模索しています。具体的には、今後は若い世代のニーズに応えるために、新たな商品やサービスを展開し、より多くの方に当店のコーヒーを知ってもらいたいと思っています。また、既存のお客様を大切にしながらも、新規のお客様にも魅力を伝えることが課題です。

福山YEG入会のきっかけ

Q:どんなきっかけで入会しましたか?

A:福山商工会議所の方がたまたま当店の常連様でして、その方が商工会議所を退所されたタイミングで「入ってみないか?」と誘っていただき、そこでYEGの存在を知りました。

福山YEGに入会してよかったこと

Q:入会して良かったことを教えてください。

A:入会して半年ほどですので実感は薄いですが、まさにこうしたみなさんとの出会いは良かったことですね。入会しなければ有り得なかったですし、福山市の人脈はほぼないといってもいい状況でしたから嬉しいです。

入会後の自身の変化

Q:変化したことはありますか?

A:まだ実感はないかもしれません。

福山YEGでつながりたい人物・企業

Q:YEGで出会いたい方や何かができる企業とつながりたいといった想いはありますか?

A:具体的にはありませんが、つながりができていくことに期待しています。
いつか福山の企業と、その企業オリジナルのコーヒーを作るサポートをしてみたいですね。

アトラッカの橋本くんとは中学校の同級生ということが分かり、デザインができるということだったので、ぜひYEG会員さま向けの限定コラボ企画として、「貴社のオリジナルコーヒーをパッケージデザイン入りで作りませんか?」というご提案ができたら楽しそうだなと思っています。

Q:(橋本)それは楽しそうですね。ぜひ機会があれば作りましょう!

福山YEG入会後に困ったこと

Q:困ったことはありますか。

A:特にありませんが、様々な機会をお誘いいただいたり、懇親会も行きたいのですが、仕事とのバランスが取るのが難しいなと思っています。機会が合えば是非参加していきたいと思います。

個人について

Q:休日はどうお過ごしですか?

A:今はコーヒーの勉強ですかね。気づいたら調べ物をしていることが多いです。ですので、趣味とか余暇の時間はないかもしれません。

Q:今はほんとにお仕事一色なのですね。

A:そうですね。呑むこと自体はものすごく好きなので行きたいんですが、今は精進中の身ですね笑

Q:好きな著名人はいらっしゃいますか?

A:高田純次ですね!あの雰囲気、人柄が最高です。

Q:ありがとうございます笑 ではご自身を一言で表すと?

A:ほどほどに適当、ですかね笑

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