株式会社イケダボルト ここに無ければ福山には無い!福山随一のネジのプロフェッショナル
専務取締役 池田 義明
Release: 2024.12.11
Update : 2024.12.16
株式会社イケダボルト
福山市沖野上町5丁目21番4号
TEL 084-923-1934
株式会社イケダボルトは、福山市・府中市・笠岡市とその周辺地域の工作機械メーカー、鉄工所、建築業者、製鉄所、造船所等にネジ・ボルト・ナット類を専門に販売しています。 「お客様の資材倉庫代わりに、必要とされるとき、必要とされるところに、必要とされる形で」納める「ジャストインタイム」の体制を組み、ネジのプロとしてネジの価値を充分認識しプライドを持ってネジを販売しています。
会社事業について
Q:事業内容について教えてください。
A:当社はボルトやナットを販売する商社事業を行っており、福山、府中、笠岡を中心に製鉄所関連会社や造船所、鉄工所、機械工具店など200社を超えるお客様に、ボルトやナット、ワッシャーなどを販売しています。当社は祖父が1948年に三吉町で創業し、現在は創業76年目になります。1966年頃、福山に日本鋼管(現在のJFE)ができたことで取引量が大きく上がりました。高炉用の大きなボルトや特殊な規格のボルト、様々な機械類の部品や定期的なメンテナンスでの需要があります。
Q:社内には非常にたくさんの箱が並んでいますが、どのくらいの種類の商品を取り扱っているのですか?
A:本社建屋と新涯にある倉庫とで、約1万5000種類のボルトやナットを在庫しています。ミリサイズやインチサイズ、形状が同じでも材質やメッキの違い、長さが違ったりピッチが違ったり頭の形が違ったり、ひとつでも異なると全て別の製品として扱われます。在庫管理は非常に大変ですね。私はまだ全てを把握しきれていませんが、ベテランの社員さんたちは、どこに何があるかをほぼ把握しています。
Q:規格品だけでも頭がいっぱいになりそうですね。
A:他にもネジに穴を開けたりとか、ちょっとした加工、加工会社と協力して図面を元にオーダーメイドのボルトを作ったりもします。非常にニッチな要望にも応えることができ、地域に密着した営業を続けています。
Q:個人のお客様も来られるのですか?
A:はい。あるとき扇風機を持ってきたお客様がいて、「ここに入るネジをくれ」と言われて一緒に探していったことがあります。ハーレーのお店からアメリカのUNC規格のボルトを探していると電話がかかってきたこともありますね。結構マニアックなものを買われるお客様もいます。
気持ち新たに次の時代へ
Q:そんな中(株)池田商店から(株)イケダボルトに社名変更されました。
A:2024年9月1日に社名を変えました。将来的に気持ちを新たにという事がひとつの理由です。もう一つが、「池田商店」だとパッと聞いて何の会社かよくわからないんです。求人広告を出すときも「池田ネジ商店」で出していたくらいです。実際、池田商店の時代にもお客様が「イケダボルト」と通称で呼んでくれていたので、あまり違和感なく変わることができたのではないかと思います。
現在社員は16名で事務作業や仕分け、配達などの業務をこなしています。10年くらい前まで社員数は半分くらいでしたので、会社も少しずつ大きくなっています。
Q:仕事のやりがいはどんなところですか?
A:「イケダボルトに無ければ福山には無い!」と言っていただけることがあって励みになっています。お客様から「ここに来たら欲しいものがあると思って来ました」と言われると、非常にやりがいを感じます。ホームセンターや他の店舗で見つからなかったものをお出しできるので、喜んで帰って行ってもらえます。
製造や修理の現場では、小さいネジが1個無くて全てが止まってしまう、次の工程に進めない、ということが起こりえます。BtoBのケースでは、当社は種類、在庫量も多く持っているので、お客様からすれば在庫を持たなくてもイケダボルトに置いてあるので安定して供給してもらえて安心感がある、と言われることもあります。
Q:仕事の大変な面はどのようなことですか?
A:取り扱うネジやボルトが重いことです。大きなボルトはもちろんですが、小さなネジも1000個単位で箱に入ると非常に重たくなり、仕分けや配達が大変です。当社は女性社員が多いので負担があると思います。また、まだまだFAXでの注文が多く、あまりIT化が進んでいません。図面に丸を書いて「これが欲しい」という注文もあったり、業務の効率化が今後の課題です。
Q:会社の目標を教えてください。
A:オンリーワン企業になることです。色んな要望を出してくるお客様が多いので、細かく対応できる、イケダボルトでしかできないと言われるような会社になりたいです。
福山YEGについて
Q:福山YEGに入会したきっかけを教えてください。
A:私は2022年に福山YEGに入会したので、現在3年目です。商工会議所とかYEGとかは全然知りませんでした。私は以前は東京でシステムエンジニアをしていたのですが、会社を継ぐために4年前に福山に帰ってきました。帰ってきた後、父親から「福山を知らんと経営はできんじゃろ」ということで父親の勧めで福山を知るために入りました。
Q:以前は全然違うことをやられていたのですね。
A:はい。ですが実家なので、子どものころからネジを触って育ってきましたよ(笑)
Q:福山YEGに入会してよかったことはどんな事ですか?
A:ずっとサラリーマンとして社会人を過ごしてきていましたが、福山に戻ってきていきなり経営者の立場になりました。そうすると悩みや困りごとの視点が以前とは全然変わってくるのですが、そんな困りごとの相談が常日頃できるようになったのが良かったと思います。
Q:逆に福山YEGに入会して困ったことはありますか?
A:特にないです。特にYEGの委員長になってからは飲み会は増えましたが。。飲むのは好きなので困ってはいません(笑)
Q:YEGでつながりたい人や企業はどんな方ですか?
A:ネジで困っている企業はもちろんですが、会社経営について相談できる人ですね。会社が困ったときに日ごろから少しでも多く相談できる人が近くにいると頼もしく感じます。
個人について
Q:休日はどのように過ごしていますか?
A:福山に帰ってくる前、関東に家を持っていたので家族はまだ関東に住んでいます。月1回くらいは家族のもとに帰るようにしています。
Q:運動はされていますか?
A:福山YEGに入ってからゴルフに行く機会が増えました。前の会社にいた時も少しはやっていましたが、ゴルフの練習にはよく行くようになりました。あと、芦田川沿いをジョギングしたりしていますが、よく知り合いに会います。もともと学生時代にバスケットをやっていて、体を動かすことは好きです。
Q:家でゆっくりするときは何をしていますか?
A:時間のある時は韓国ドラマを観ています。YEGの委員会スタッフに観ている人が多く、面白いと言われて観はじめました。以前は日本のドラマも観ていましたが、今は韓国ドラマにはまっています。後はゴルフの打ちっぱなしですね。なかなか上達しませんが、、、(笑)
Q:仕事で大事にしていることはありますか?
A:何事にも誠実に対応することです。その方が圧倒的に物事がうまく進みます。あとは、昔ながらのやり方が正しいと思わないことです。今までこのやり方で上手くいっているから変えない、というのはおかしいと思います。それが必ずしもベストではないし、時代や人によって違って当たり前だと思います。
Q:最後に、自分を一言で表すと?
A:前の仕事の同僚によく言われるのは「頑固」です。何か言われても素直に受け入れずに自分のフィルターにかけてみる。腑に落ちないこと、理にかなってないと思うことに対して、ものすごく気になります。今までそうだったから只々やっている、という事がたくさんありますが、一つずつでも改善していきたいです。