料理で地域を盛り上げたい。炭火とせいろ蒸しの居酒屋を継いだ福山市の居酒屋「天下ばし」
代表 瀬尾 優太
Release: 2026.03.11
Update : 2026.03.11
炭火焼き鳥とせいろ蒸しを看板に、広島の日本酒と地元食材を楽しめる居酒屋。府中の鶏や鹿児島県産黒豚など、素材にこだわった料理を提供。季節の味わいとともに、人がつながる温かな酒の場をつくっています。


事業紹介
炭火とせいろ蒸しをメインにした居酒屋をやっています。広島県の日本酒を多めに取り揃えている店です。
席数は1階と2階合わせて60名ほど。社員は今いなくて、アルバイトが8〜10人くらいで回しています。
焼き鳥は朝引きの鶏を使っていて、新鮮な鶏なのでほんのりレアでもいけるのが特徴です。
看板メニューは黒豚と春野菜のせいろ蒸しで、鹿児島県産の黒豚を使っています。特製のあったかいタレで出していて、余分な脂を落としてすっきり食べてもらえるようにしています。
社業の強みや独自性
強みは、地元のものをなるべく取り入れているところです。広島や福山の食材を意識して使っています。日本酒も広島県のものを多めに入れています。
鶏は府中の中林商店から仕入れていて、地元のいい食材を使うことを大事にしています。









それと、個人店なのでフットワークが軽い。地元のイベントに積極的に出られるところも強みです。声をかけてもらったイベントにはなるべく出るようにしていますし、出たいイベントがあれば主催者に連絡して「出させてください」と話をしにいきます。
バラ祭りや、瀬戸内の十色マルシェなどにも参加しました。飲食なので、料理で地域を盛り上げられたらと思っています。
せいろ蒸しも、当時福山にはあまりなくて、あってもしゃぶしゃぶが中心でした。そこで差別化できると思って始めました。他と違う軸を持てたのは大きいと思います。
事業所の歴史
この店は2009年にできました。もともとは「いっとくグループ」という会社の中の1店舗でした。
僕はそのグループの中でいろんな店舗を回っていたんですが、初めて「この店で店長になりたい」と思ったのがこの天下橋でした。

一度辞めて、また戻ってきました。戻ったきっかけは、この店の店長が独立することになって、そのポストが空くという話を聞いたからです。
店長を3年ほどやらせてもらって、その後、コロナ明けのタイミングで社内独立の話をいただきました。今は個人でやらせてもらっています。
社内独立の話は僕を含めて3人にあって、3店舗が独立しました。
就任に至るきっかけ
よくも悪くもコロナがきっかけだったと思います。
コロナ明けのタイミングで、世の中的にも飲食店のオーナーが店長に店を譲る流れがありました。多店舗展開していたところが整理していく中で、僕にも話が来ました。
最初は怖かったです。人が戻るかもわからない状況でしたし。でも、失敗しても死ぬわけじゃないと思いました。今ビビって何もしなかったら、もう一生やらないだろうなと思って。
やってみたら、この1年でなんとかなりました。
もともとはフレンチやイタリアン、結婚式場の料理もやっていました。その後グループに入り、いろんな店を回る中で「ここがいい」と思った店がこの店でした。ちょっと運命めいたものも感じています。

仕事のやりがい
飲食なので、ダイレクトにお客さんの喜んでいる顔が見られるところがやりがいです。
「うまい」と言ってもらえるのもいいですし、言われないよりは言われた方がいい。お酒の場は人と人がつながる場所なので、その時間を作れていることがやりがいにつながっています。
もともと料理が好きなので、好きなことを仕事にできていること自体がやりがいです。いろんな料理ができることも楽しいです。
仕事で大切にしていること
妥協しないことです。どんなに忙しくても、いいものを作る。当たり前のことですが、それを崩さないようにしています。
人間なので気を抜くと手を抜きそうになる。それは絶対にダメだと思っています。
スタッフにも口酸っぱく言います。変なものを出そうとしたら作り直させます。アルバイトでも関係ないです。人の口に入るものなので、そこはちゃんとしてくれと言っています。
それと、季節のものを入れることも大切にしています。春が来た、夏が来たと感じてもらえる料理を出す。季節をダイレクトに伝えられるのが料理だと思っています。

仕事の大変な面
やっぱり人ですね。人集めが大変です。
入ってくれたら続くんです。みんな卒業までいてくれます。高校生なら大学までそのまま続けてくれることも多いです。ただ、大学生や高校生が多いので、卒業のタイミングで一気に抜けてしまう。今年も育てている子が3、4人いなくなるので、そこは厳しいです。
フリーターのような人材も考えますが、なかなか来ないです。出会ったらスカウトはしますが、なかなか難しいです。求人誌に載せても来ないですし、解決しにくい問題です。
今後の目標
構想はいろいろあります。一番やりたいのは水炊き屋です。白濁よりも澄んだ鶏のスープでやりたい。
それか、自分が出したい料理を月替わりで変えていく料理屋もやりたいです。
博多にイメージしている店があって、実際に行かせてもらいました。めちゃくちゃ良くて。
鍋は夏場が弱いと思われがちですが、エアコンをガンガンに効かせて食べる鍋って美味しいじゃないですか。そういう店をやりたいと思っています。
もう1店舗やるなら、小さい店がいいです。カウンター中心で、料理をしっかり見せられる店。
この店は広い分、仕込みも含めて一人で回してきた自負はあります。料理はできると思っています。あとは任せられる人次第です。
目標へ向けての課題
やっぱり人です。任せられる人を育てること。
店は「店につく」より「人につく」傾向があるので、そこを見極めないといけない。
いい出会いがあれば考えたいです。
入会のきっかけ
きっかけは「ぶちくさらぁめん」の妹尾さんに、「こういう会があるけど入らないか」と声をかけてもらったことです。
ちょうど自分で店をやり出して2年目くらいのタイミングでした。1年目は店に集中して、2年目は何か別のことをやりたいと思っていて。年に1回は新しいことに挑戦したいと考えていました。
以前から話は聞いていましたが、そういう会に入ったことはなかったので、入ってみたいなと思っていたタイミングで声をかけてもらいました。それで入会させてもらいました。
入会してよかったこと
いろんな人と話ができることです。仲良くなれたことが純粋に楽しいです。
経営者の方ばかりなので最初は緊張していましたが、皆さん気さくな方が多くて、入ってよかったなと思っています。
入会後の良き出会
特定の誰かというよりは、会員ネットワーク委員会で2年間活動できたこと自体がよかったです。
自分の行けるタイミングで参加できましたし、誰と繋がるというより、この委員会で2年間やれたことが今一番よかったと思っています。
ブレイクの活動でいろんな企業さんの話を聞かせてもらったのも大きいです。すごく勉強になりましたし、みんなすごいなと思いました。
入会後の変化
出会いは自分から動かないといけない、という意識が強くなりました。
居酒屋でお客さんと話すのとはまた違う感覚で、経営者同士で話すことは刺激になります。自分から声をかけないと周りは動かない。そこはすごく感じています。
記憶に残るYEG活動
ブレイクですね。あれは本当に勉強になります。
インタビューする側も次から次へと話を回さないといけないので緊張感があります。初めましての企業さんに行くときは特に緊張しますが、その分学びが大きいです。

今、新入会員だったとしたら
参加できるときは参加する。それに尽きると思います。
動くことで成長につながるし、動かなかったら入った意味がない。自分から動くことが大事だと思います。
これから出会いたい人
話が上手な人と出会いたいです。
僕は話すのがあまり得意ではないので、語彙力やまとめ方が上手な人と話してみたい。最後に所感をきれいにまとめる人を見るとすごいなと思います。どうやって言葉を選んでいるのか、どういう思考で話しているのか、そういう部分を学びたいです。
自己紹介(性格、自己分析)
あまり怒らないタイプです。ふわふわした人間性と言われます。
怒っても一回寝たら忘れるタイプで、怒りが持続しません。
お酒が好きで、ギャンブルも好きです。
競馬、パチンコ、ボートなど、たまにやります。ボートは進めば進むほど金額が増えていくので怖いです。
料理が好きです。
県外にも月に1回くらいは行って、新しい料理を見に行きます。京都にも行きましたし、博多にも行きました。いろんな店を回って、「こういう料理いいな」というのを吸収しています。食べたら7割くらいは再現できると思っています。
家でも料理はします。でも自分で作ったものはあまり食べたくないです。
もともとはフレンチやイタリアンをやっていました。蔵王のラフィネや、ペトロ教会のキッチンにも入っていました。昔はシシリアにもいました。
福山で美味しいと思う店は「オルガーノ」です。あそこは福山で一番うまいと思っています。カウンターが好きです。店の前にオルガンが置いてある店です。あそこは大好きです。
個人
休日は基本的にお酒を飲んでいます。
たまに大阪や博多へ遠征して外食をします。食べ歩きは勉強でもあります。
県外に行って食べ歩くことが多いです。
食べること自体が勉強で、知識になります。実際に体験して、自分の店に落とし込めるかを考えています。
最近は神社巡りも好きで、御朱印帳を始めました。伊勢神宮で御朱印をもらったのがきっかけです。「最初の一枚が伊勢神宮っていいな」と思って、そこから始めました。
子どもは2人います。上が高校生、下が中学生です。
家にあまりいないので、奥さんのおかげで家庭が回っていると思っています。子どもは似ていると言われます。









