居酒屋「おーとりい」|焼き鳥と魚を丁寧に焼く手づくりの味
オーナー店長 村上 基
Release: 2025.11.06
Update : 2025.11.06
焼き鳥を中心とした居酒屋
事業紹介
「おーとりい」は、焼き鳥と魚を中心にした焼き居酒屋です。焼き鳥がメインですが、居酒屋らしく何でも揃っていて、いろんなお客様に楽しんでもらえるようにしています。
もともと春日で「まるき」という名前でお店をやっていました。僕の名前の「基」という字に丸をつけて「まるき」。10年ほど春日で営業していて、そのときは業務委託のような形で、毎月ロイヤリティを払っていました。10年経って、自分の店を持ちたいと思うようになって、独立しました。
社業の強みや独自性
うちの特徴は、いろんなメニューがある中で、しっかりとした「手作り感」や「丁寧さ」を大事にしているところです。
特に豆腐のデザートはお客様にも人気で、よくおすすめしています。
魚は岡山の市場から車で仕入れています。毎日新鮮なものを届けてもらっていて、魚料理にも力を入れています。でも店名が「おーとりい」なので、やっぱり鳥料理がメインです。前の店では「北海道の海の幸」というテーマで魚中心でしたが、今は「鳥」が主役。そこに魚料理も加えて、幅広く楽しんでもらえるようにしています。




事業所の歴史
この場所に移ってきて1年半ほどになります。
もともとは鉄板焼屋さんですごく個性的な店でした。けれど、すぐにコロナの影響で営業が難しくなり、そのまま閉店されたんです。
その後、僕が新しい店舗を探しているタイミングでちょうどこの物件を見つけて、引き継ぐ形で始めました。春日でやっていたお店は別の方に任せて残していたので、競合しないように少し離れたエリアを探していて。駅前や神辺も候補にしていましたが、ここがちょうど空いていて、しかも設備が整っていて、かなり好条件で譲ってもらえたんです。
起業(就任)に至るきっかけ
前のお店で働いていた頃から、いずれは自分の店を持ちたいという思いがあり、「自分の理想の環境でやりたい」と思って独立を決めました。
仕事のやりがい
一番のやりがいは、やっぱり「ありがとう」「ごちそうさま」と言ってもらえることです。
お客様が笑顔で帰ってくださる瞬間が、一番うれしいですね。
味や雰囲気ももちろん大事ですが、それ以上に「人とのコミュニケーション」を大切にしています。お客様の様子を見ながら、話しかけても大丈夫そうなら少し冗談を交えたり、逆に静かに過ごしたい方には距離をとったり。その空気の読み方が、接客の一番のポイントだと思っています。
お客様同士でゆっくり話しているときに無理に入り込むことはしませんが、「もう少し話したそうだな」と感じたら、そこに自然に加わる。そういう絶妙なタイミングのやり取りが、うちの店らしさかもしれません。
一度仲良くなれば、また来てくださる方も多くて、「来たよ」と声をかけてもらえると本当にうれしいです
仕事で大切にしていること
飲食店なので、まず「口に入るものを扱う」という意識を常に持っています。
完璧に衛生管理を徹底するのは難しいけれど、できる限り気をつけて、清潔感を保つようにしています。
また、料理の味だけじゃなくて「安心できる空間づくり」も大切です。
特に親子連れのお客様が来られたときは、お子さんが退屈しないように声をかけたり、料理を一番先に出すようにしています。子どもって正直だから、美味しくないときはすぐ顔に出る。だからこそ、お子さんの料理を早めに出してあげて、親御さんにも「安心してもらう」ことを意識しています。
自分も子どもがいるので、親の気持ちはよくわかります。「まだ料理が来ないな」と不安に思う前に声をかける。そういう小さな気配りの積み重ねが、また来てもらえる理由になると思っています。

仕事の大変な面
やっぱり人ですね。今の時代は特に。
最低限のマナーや意識を持つ子が少なくなってきているように感じます。
でも、暗い子でも続けていれば自然と変わっていきます。最初は挨拶もできなかった子が、半年後にはお客様にしっかり対応できるようになったりする。
そういう成長を見守るのも大変だけど楽しい部分です。
アルバイトは高校生や大学生が多く、昼の仕事と掛け持ちの子もいます。
今は全部で7〜8人くらいで回していて、シフトのローテーションを組みながら営業しています。急な休みもありますが、みんなで助け合いながら続けています。
特に今の若い世代の子たちとの関わり方には、時代の変化を感じます。
時代が変わっているし、働き方も違う。だから「来てくれたらそれでいい」と割り切るようにしています。
ただ、最低限の責任感は持ってほしいと思っています。
「自分が休んだら、お客さんや他のスタッフにどんな影響があるか」を考えられるようにしてほしい。
たとえば、冠婚葬祭の仕事をしている人は「自分が休むと式が成り立たない」と分かっているから絶対に休まない。飲食も本来は同じなんですよね。結婚式と同じで、「自分がいないと回らないかもしれない」と思ってもらえるような環境を作るのが、僕らの役目だと思っています。
世代の違う子たちと接するときのコツは——少し寂しい言い方ですが、「あまり期待しすぎないこと」です。
まずは「来てくれたらいい」。来て、お客さんに料理を運んでくれたら、それで十分。あとは現場でどうにかなるものです。
連絡の仕方も時代で変わりました。
昔は休むなら電話で事情を話したけれど、今はLINEで「休みます」だけ、という子もいる。そこはもう「そういう時代なんだ」と受け止めています。
ただ、責任感は持ってほしい。
自分が休むと誰にどんな影響が出るか。
結婚式場や葬儀場の仕事なら「自分がいないと成り立たない」と実感するはずで、飲食も本来は同じだと思うんです。そういう話をしていけば、少しずつ伝わっていくのかなと感じています。

今後の目標
行動力があまりある方ではないんですが、また新しいことに挑戦したいと思っています。
別の店舗を出すことも視野に入れていますし、今とは違う形の店もいつかやってみたい。
目標へ向けての課題
やっぱり「人」ですね。
自分と一緒に動いてくれる仲間、信頼して任せられる人がいれば、もっといろんなことに挑戦できると思います。
そういう人と出会っていけたらうれしいです。
入会のきっかけ
入会のきっかけは、城下横丁の久保井さんの紹介です。YEGは紹介者が必要なんですよね。名前を書く欄があって、たしか二人。ひとりは理事メンバーだったり、もうひとりは本当にその人が「声をかけました」という意味合いの紹介者。先輩で、飲食店の先輩です。「入った方がええど」って背中押してもらった感じでした。特典があるとかじゃなくて、純粋に先輩の優しさというか。飲食は恩恵を受けやすい側面もあると思いますし、使ってもらえる、知ってもらえる、という意味でもきっかけになりました。
入会してよかったこと
入ってよかったことは、やっぱり「使っていただける」ことですね。お店を知ってもらえる。毎日、仕事だけじゃなくて、いろいろやっていきたいタイプなので、活動と仕事のバランスが取れるといいなと思っています。家族の用事で一回出られなかったことはありますけど、それ以外はできる限り参加しています。
入ったからには、できる限りやりたい。ただ、店を休んでまで…という場面もあるので、そこは体と仕事とのバランスを見ながらですね。昔は徹夜でも平気だったんですけど、だんだんしんどくなってきてるので、無理はしない範囲で。

入会後の良き出会い
研修委員会での出会いが印象に残っています。YEGに入っていなかったら出会わなかった人たちと、仕事抜きでつながれるのは新鮮でした。お客さんとして会うのとは違う関係というか。
入会後の変化
自分自身の変化は、正直、今のところは「特に感じない」です。まだ一年経っていないこともありますし、じわっと効いてくるものなのかな、という感覚です。記憶に残っていることとしては、さっき言った幹事所感のお話が一番残っています。
記憶に残るYEG活動
例会の後にある監事所感。小林監事の話し方が素晴らしくて、内容も腑に落ちる。ああいう「まとめ方」ができる人は尊敬します。自分にはなかなか難しい。だから余計に印象に残っています。視点も話し方も良くて、政治家の方の演説よりもずっと伝わってくるなと思って聞いていました。前に出て話される方って、やっぱりすごいです。
今、新入会員だったとしたら
まだ一年経っていない自分が言うのもあれですけど、まずは参加する。委員会に顔を出して、人の話をちゃんと聞く。それが一番だと思っています。深くなれないタイプなので、誰か特定の人というよりは、いろんな人と少しずつ話していく、そんなスタンスでいきます。
これから出会いたい人
特に限定はしていません。誰でも、です。業種も問わず、いろんな人と話してみたいです。
自己紹介(性格、自己分析)
自分がどういう人か、正直わからなくなることがあります。飲食店の自分とプライベートの自分を分けすぎて、本当の自分がなんだったのか、ふっと迷う時がある。自己肯定感はだいぶ低い方だと思います。自信もそんなにない。
だから、PRでもハードルは上げない。ちょっと普通、ちょっと控えめ、そこから「意外とよかったじゃん」って思ってもらった方が次につながる気がする。自分はすごいぞって言って、実際はそうでもない、みたいなのはかっこ悪いなって。そう考えるタイプです。引っ込み思案なところもあります。

個人について
家族は、妻と子ども一人。女の子で、9歳、10歳くらいの小学生です。
休みの日は、仕込みが多いです。昨日休みだったら、休み明けの今日は仕込みがいっぱい、みたいな感じ。勤務時間も長いし、終わってから片付けと掃除がある。「一人ブラック」です(笑)。おすすめはできない働き方かもしれないけど、性に合ってるところもあるんでしょうね。
趣味というほどではないですが、ゴルフをしたり、お客さんと麻雀をしたり、釣りに行ったり。ご縁で誘っていただくことが多いです。
YEGの例会や行事がある日は、焼き鳥を焼ける子がいれば平日なら任せられます。忙しくなりそうならお断りして、できる範囲でやってくれ、と。三次会くらいまで行こうと思えば行けるタイプです。









