じとっこ料理とスペイン産生ハムを提供|軍鶏いぶし家&イベリコギャング
代表取締役 小田原直樹
Release: 2025.08.06
Update : 2025.09.26
宮崎の地鶏じとっこを使い、炎でやきあげるいぶし焼きを名物とした鶏料理屋の軍鶏いぶし家を2店舗、スペインのイベリコ豚を使った世界一と言われている生ハムハモンイベリコを名物としたバルイベリコギャングを1店舗経営しております。
事業紹介
当社は、宮崎地鶏を使った“じとっこ”料理を炎で焼き上げる「軍鶏いぶし家」を2店舗、スペインのイベリコ豚を使った生ハム“ハモン・イベリコ”を名物とする「イベリコギャング」を1店舗、計3店舗を経営しています。軍鶏いぶし家は本格的な炭火焼鳥店、イベリコギャングはバルスタイルの業態で、いずれもこだわりの食材を使った料理を提供しています。






社業の強みや独自性
うちの店でしか食べられない料理を日々研究し、追求していることが強みです。たとえば枝豆ひとつにしても、塩の濃度や茹で時間、品種まで細かく決めています。それくらい、ひとつひとつの料理にこだわっています。
また、各店舗に「名物料理」を設けているのも特徴です。さらに日替わりメニューでは、その時々の旬の食材を使った料理を出しています。

ここ「イベリコギャング」では、世界一とも言われているスペイン産の生ハム“ハモン・イベリコ”を名物にしています。ここでしか味わえない一品です。
事業所の歴史
2009年、27歳のときに「軍鶏いぶし家 三吉店」をフランチャイズとして立ち上げたのが始まりです。その後、「軍鶏いぶし家 宮通店」「イベリコギャング」もフランチャイズとして展開し、令和元年に法人化しました。現在で6期目になります。
起業(就任)に至るきっかけ
きっかけは……まあ、結婚した当初、お小遣いが月3万円という制度にどうしても納得がいかなくて(笑)。それで、じゃあ独立してみようかな、と。もともと独立願望はあったというのもありますが。
飲食業自体は、22歳の頃からずっと居酒屋で働いていました。酒が飲める仕事っていいなって(笑)。人が集まってワイワイする場が好きだったので、自然と居酒屋の道を選んだ感じですね。
仕事のやりがい
やっぱり常連さんが飲みに来てくれることですね。飲食店として、一緒に楽しんでる感覚があります。その方々に、美味しい料理やお酒を提供できるのが、何よりのやりがいです。
僕自身、普段も店に出ています。常に現場でお客さんと接しています。
仕事で大切にしていること
飲食業に限ったことではありませんが、「顧客満足度」は一番大事にしています。
特に「イベリコギャング」は、大人数での宴会やコース料理の利用も多いので、すべてのお客様に満足いただけるように、毎回の営業に気を配っています。
仕事の大変な面
やはり土日やお盆、正月など、世間が休みのときほど忙しくなるので、家族との時間をどう確保するかは課題です。
それと、「これの方がいいかな?いや、こっちの方が受けがよさそうかな?」って、料理一つ取っても悩むことが多くて。常に選択を迫られるのも、しんどさの一つではありますね。
今後の目標
まずは、社員にきちんとボーナスを出せるようにすること。コロナ禍でなかなか難しかった部分もありましたが、ようやく今期から支給できる見通しです。 個人的には、これ以上大きく店舗展開するつもりはあまりありません。正直ちょっと疲れてきたというのもあって(笑)。小さい店をもう一軒くらいなら考えてもいいかなと思っていますが、今はどちらかというと「どれだけ自分の自由な時間を作れるか」ということを大切にしています。
目標へ向けての課題
どこの飲食店も同じだと思うんですが、とにかくスタッフが集まらない。求人を出しても応募が来ないし、来ても1ヶ月続けば奇跡、辞めずに残ってくれたら本当にありがたいっていう状況です。
その分、今はQRコードで注文できるシステムや、簡易レジなどの効率化ツールは導入していますが、それでもやっぱり「人の目」が一番重要で、大変な部分だと思います。
社員は現在6人で、アルバイトが35〜40人ほど。アルバイトは若い子が多いですね。ただ、昔と比べて価値観が全然違うなと感じます。
たとえば、10分前に出勤するのが当たり前だった感覚が、今では2〜3分前に来るだけでも「良し」とされていたり。仕事中に手伝うべき場面でも「自分の担当じゃないからやらない」とか。こっちの常識が通用しないことも増えてきました。
もちろん中には向上心がある子もいますけど、全体的には減ってきた印象ですね。
入会のきっかけ
入会のきっかけは、やっぱり人脈を広げたかったからですね。みんな同じような理由だと思うんですが。
うちの場合は、ガスエナジーヤブタの籔田さんがYEGの会長を2年連続でされていた時期に、ガスの取引などでだいぶお世話になっていたんです。それで「YEG、どう?」と声をかけてもらって。タイミング的にも合っていたので、その流れで入会しました。
入会してよかったこと
いろんな業種の方がいらっしゃるので、仕事の困りごとをすぐ相談できるのは本当に助かっています。飲食店って、水道やガスなど水光熱系のトラブルが頻繁に起きるんです。そんな時も、連絡すればすぐ来てくれる。YEG内で解決するようなこともあります。
あとは、YEGのメンバーがうちの飲食店をよく利用してくれるのもありがたいですね。最初の頃も、貸し切りで使ってくれたりして、売り上げにもつながっています。

入会後の良き出会い
「この人と特別に仲がいい」というわけではないんですが、やっぱり飲みに行ったり話を聞いたりする中で、いろんな考え方を知れるのが面白いです。「ああ、こういう考え方もあるんだな」と思えるようになったのは、YEGに入ったからこそですね。
ただ、飲食業という仕事柄、最初のころはあまり例会や行事にも参加できてなかったんです。月1回の例会も、予約次第で行けたり行けなかったりという感じで。でも、今は少し余裕もできて、ちょっと遊びも入れながら参加するようになっています。
入会後の変化
自分の中での一番の変化は、考え方がちょっと大人になったというか、しっかり物事を捉えて考えようと思うようになったことですね。いろんな方の失敗談や経験を聞く中で、自分もちゃんと考えようっていう意識が芽生えました。
記憶に残るYEG活動
印象に残っている活動といえば、3〜4年前の竹灯りのイベント。雨の中、福山駅前に飾る竹灯りをみんなで並べたんです。めちゃくちゃ濡れながら、ドリルで竹に穴を開けて、ろうそくを立てて……。あれは大変だったけど、いい思い出です。
しかも、僕らはそのイベントの担当委員会でもなかったのに、「手伝いに行ってあげて」と声がかかって、気づけば一緒に汗だくでやってました(笑)。担当だった委員会の方たちは、あれ以上に大変だったと思います。
もうひとつ、印象に残ってるのがドッキリ企画。ターゲットの誕生日会で、委員会スタッフ同士で喧嘩をするというドッキリで、ターゲットが大泣きしてしまって。あれはちょっとやりすぎた感もありましたが(笑)、最後はパイ投げで無事笑顔になって終わりました。
今、新入会員だったとしたら
今のYEGは人が多すぎて、誰が誰だか全然わからない。だからこそ、絶対に委員会には出席した方がいいと思います。何か一つでも所属して、そこで関わりを持たないと、ただの「顔の見えない会員」で終わってしまう。
だから、委員会の開催にはできるだけ顔を出す。人を知る・人に覚えてもらうっていう意味でも、それが一番だと思います。
これから出会いたい人
出会ってみたいのは、やっぱり“面白い生き方をしてる人”。強烈なリーダーシップを発揮できる方。話を聞いていてとても面白かったです。そういう人と関わってみたいし、刺激を受けたいですね。
自己紹介
自分の性格を一言で言うと「行動が早いタイプ」です。仕事でもプライベートでも、効率を大事にしていて、無駄が嫌いなんですよね。決断も早くて、メニュー選びでもイベント企画でも、「どうしようかな」って悩むより、「これで行こう」ってすぐ決めます。悩まず動くほうですが、後で後悔することもあります(笑)。
行動力があるってよく言われます。とにかくスピード感が大事という考えで、現場でもデスクワークでもその意識は変わりません。
あと、今は町内会のソフトボールチームの活動をしています。経験はなかったんですが、常連さんに「やろうやろう」ってずっと誘われて、ついに「じゃあやりましょうか」と(笑)。福山市内の大会にも年に2回出てます。
個人について
趣味は、なんといっても「飲みに行くこと」ですね。それ以外は特にないくらいです。ゴルフもやらないし、だいたい毎日飲みに出ています。どこにでも行きますよ。知らないおばちゃん一人でやってるような店でも、気になったらふらっと入っちゃいます。
この前も、仕事帰りに友人とふらっと入った店が実はフィリピン料理の居酒屋だったんですよ。めちゃくちゃ面白かったですね。しかも、そこに4〜5回行ってるのに、毎回何を食べたか覚えてないっていう(笑)。
メニューがない店もよく行きます。ネタケースにぎっしり食材が詰まってて、「これを唐揚げで」「これを塩茹でで」ってお願いする感じ。僕ら飲食やってると、大体の原価もわかるから、安心して頼めます。
この前行った店では、「りんごとベーコンの炒め焼き」が出てきて、正直見た目では不安だったんですが、めちゃくちゃ美味しかったです。これはマジで当たりでした。
あとは、ミスチル(Mr.Children)が大好きです。仕事柄ライブには行けないんですけど、DVDは全部持ってます。ワンピースも好きですね。漫画やアニメは語れる作品が多いです。
参加者との座談会
松浦委員長「同じ委員会だから普段から仲は深いけど、こうして改めて話を聞くと、知らなかった一面が見えて面白いですね。」
小田原さん「これだけ突っ込んで話す機会ってなかなかないですもんね。」
橋本「こういう取材って、去年まではフォームに入力する形だったんですけど、正直めちゃくちゃ大変だったんですよ。今年はこのスタイルに変えたんで、エントリーも3分くらいで済むようにしてるんです。」

小田原さん「なるほど、それは参加しやすくなりますね。」
橋本「そもそも279人も会員がいると、ほんとに誰が誰か分からないこと多いですよね。だから、こういう地道な活動を通して少しずつ顔と名前を一致させていくのが目的なんです。」
小田原さん「インタビューを通して『あ、こういう人がいるんだ』って分かるのって大事ですよね。実際、今回も委員会が一緒だったからこそ声がかかって、参加できたんですよね?」
「はい、僕は勝手に参加しましたけど(笑)」
小田原さん「いや、でもそれがよかった。なんかみんなの前で発表するんじゃないかってドキドキしてたけど、全然そんな感じじゃなかったし。インタビューっていうより、こうやって話すの楽しいですね。コミュニケーションの時間としてもちょうどいいです。ちょっとしたきっかけがあれば、もっと広がる気がします。これからも続けてほしいです。」
取材を通しての感想
最初は「何を話せばいいのかな?」と思っていましたが、実際に話してみると、自分の考えやスタンスを整理する良い機会になりました。普段は意識して言語化することのない、自分の仕事観や性格、YEGでの関わりなどを振り返るきっかけになって、参加してよかったです。










