For Fukuyama Young Entrepreneurs Group Web Magazine ” Break ”福山商工会議所青年部メンバーのインタビューを掲載しています。

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アットレストは身体の根本改善に挑む本気の鍼灸院

院長 片山 彰悟

Release: 2025.08.05

Update : 2025.09.02

AtRest

福山市木之庄町1-4-37ビルC102

TEL. 08052324780

https://www.at-rest.com/

鍼灸とトレーニングで痛みのない身体を目指す場所です。 肩こり腰痛、ダイエットはお任せください。 企業に訪問し、福利厚生型の整体も行なっています。

事業紹介

メインの事業は鍼灸院です。開業から7年目に入り、パーソナルトレーニングもスタートし、今では身体を総合的にサポートできる体制を整えています。

「鍼灸とトレーニング、美容の3つが一度に受けられる場所」として、今まさに発信しているところです。

― その中でも特に力を入れているのは?

現在は鍼灸院の部分に一番注力しています。中でも「顔への鍼」は写真を使って積極的にPRしており、痛みの改善を重視した施術を展開しています。

― パーソナルトレーニングはどのように始まったのですか?

実は最初、トレーニング器具がなかったため、高校生を対象に体幹トレーニングなど器具不要のメニューから始めました。ただ、コロナ禍で「コロナ太り」が増え、自分自身も太ってしまいまして…。

ちょうどその頃、給付金をいただけたので、それを活用して器具を導入し、事業化に踏み切りました。始めてみると、周囲からも「やってみたい」という声が多く、パーソナルトレーニングの需要が高まったため、拡大していきました。

― お客さまの利用パターンは?

主に3つのタイプに分かれます。鍼灸だけを受ける方、トレーニングだけの方、両方を組み合わせる方

比率としては、鍼灸が約5割、トレーニングが3割、両方が2割といったところです。

― それ以外にも取り組んでいることはありますか?

はい、外部向けの事業として、企業訪問による整体サービスも提供しています。これは、企業の福利厚生として利用されるケースが多く、現在は歯科医院、楽器店、鉄鋼所、大学の陸上部、大手縫製工場など、約5社と契約しています。さらに、訪問整体の依頼も個別に請け負っています。

強み・独自性

― 特に打ち出していきたいポイントは?

一番伝えたいのは、「トレーニングとケアを一緒に行うことで、身体がどう変わるか」という点です。どちらか一方だけでなく、両方を同時に取り入れてほしいと考えています。

たとえば、肩こりや腰痛の原因が筋力不足や姿勢の悪さにある場合、まずは筋肉をつけて姿勢を改善しながら、鍼灸でケアしていく。

この鍛えると整えるのサイクルを繰り返すことで、痛みのない身体をつくっていくのが理想です。

― 他のジムや整体とどう違うのでしょうか?

最近では、トレーニングジムが軽い整体を取り入れるケースも見られますが、うちは逆で、鍼灸院からトレーニングを導入したという点が大きな違いです。

そのため、トレーニングも怪我をしないように配慮しながら提案できます。鍼灸師として身体の状態をしっかり見ながら、無理な運動はさせない。逆に、負荷をかけるべきポイントは的確に押さえる。
このバランス感覚が、他にはないうちの強みだと思っています。

事業所の歴史

― 開業までの経緯は?

専門学校を卒業した後、3年間の修行を経て、すぐにこの場所で開業しました。現在で開業7年目になります。

― 順調なスタートでしたか?

1年目はコロナの影響もなく順調な滑り出しでしたが、2年目からコロナ禍が本格化し、予約が激減。経営的には本当に苦しい時期で、口座残高が600円になったときは、「もうダメかもしれない」と思いました。

― そこからどう乗り越えたのですか?

そんなある日、1年目から通ってくださっていたお客さまが、突然来店されたんです。そして開口一番、「最近どうだ」と聞かれました。

「親に借りるか、店をたたむか・・しかありません。」と正直に答えると、そのお客さまが「いくらあれば続けられるのか言ってみろ」と言うので、思い切って「20万円です」と答えました。するとその方は、30万円をポンと出して、「10万円は旨いもん食え。残りの20万円で仕事を辞めるな」と言ってくれたんです。

― その後、その恩はどう返したのでしょうか?

もちろん、いただきっぱなしにはできませんでした。そのお客さまの会社へ行き、社員の皆さまに整体を約50回分施術して、少しずつお返ししていきました。その方は今でも、腰を痛めると声をかけてくれる大切なお客さまです。あの時、助けてもらったからこそ、今があります。

起業のきっかけ

― 開業にあたっては、どのような経緯があったのでしょうか?

専門学校を卒業後は、鍼灸院に就職したいと思っていました。ですが、探していたエリアでは鍼灸が“接骨院の一部”として扱われているような形が多く、なかなか理想の働き方ができる場所が見つかりませんでした。

そんなとき、父が「自分でやってみろ」と背中を押してくれたんです。集客も任せろと言われ、気づけば開業場所まで決まっていました笑。もうやるしかないなと覚悟を決めてスタートしました。

― 開業直後から順調だったわけではなかったと聞きました。

はい、正直に言うと、開業当初は借金も抱えていました。ただ、それも無駄遣いではなく、すべて勉強や技術習得のための費用でした。

― 技術習得のため、どのような学びをされてきたのですか?

とにかく厳しくも熱い指導で知られる師匠のもとで修行をしました。施術に向き合う姿勢から技術の細部まで、本物の技術と姿勢を徹底的に叩き込まれました。

最初の職場では、半年間デイサービス勤務が中心で、鍼灸の現場に立つ機会はありませんでした。それでもあきらめずに、独学で鍼や手技の練習を重ね、ようやくテストに合格して施術ができるようになりました。

修行時代は本当に大変でしたが、振り返れば、今の自分を形づくってくれたかけがえのない時間だったと思います。厳しさの裏にある師匠の情熱と指導には、心から感謝しています。

仕事のやりがい

やっぱり患者さまの笑顔が一番のやりがいです。「良くなったわ」と言ってもらえた時の声や表情が大好きで、それがあるからこの仕事を続けていけると思っています。

特にうれしいのは、一度ほかの治療院に行かれた方が戻ってきて、「やっぱり片山くんが一番よかった」と言ってくれる時。

小学生からの腰の不調で悩んでる方が、「今までで一番合う」と継続して来てくれるのは、本当にありがたいですね。

仕事で大事にしていること

一番大切にしているのは、「初心を忘れないこと」です。

これまで、調子に乗ってはそのたびに痛い目を見てきた経験があります。だからこそ、患者さまに対して「この人はきっとまた来てくれるだろう」とは思わないようにしています。

1回1回を丁寧に、1人1人に誠実に向き合うこと。その積み重ねが信頼につながると信じています。

仕事の大変な面

正直に言うと、経営が苦手です。2店舗目の出店を勧められることもありますが、そういう分野はまだまだ分からないことばかりです。

それともうひとつの課題は、人を育てること。スタッフは私ともう1人いるのですが、つい熱くなりすぎてしまって…。

私からみてお客さまへの施術に納得いかなかったり、鍼を打つポイントの考え方に納得がいかないと、「それじゃダメだろ」と強く言ってしまうんです。

もちろん、仕事に対して真剣だからこそなんですが、つい言葉がきつくなってしまう。伝え方や接し方の部分は、今後もっと自分が成長すべきところだと感じています。

今後の目標

まずは、訪問鍼灸の保険部門を拡大していきたいと考えています。

対象となる症例が限られていますが、保険適用ができることを活かして、業務委託先と提携しながら、高齢者の方々を中心にもっとサービスを提供していきたいと思っています。

また、今の店舗で働いてくれているスタッフをサポートして、いずれはもう1店舗を作りたいと考えています。

ただ、自分がすべてを管理するというよりは、1つの場所で4人ほどの施術者がしっかり回せる体制を作りたい。そして最終的には、スタッフと一緒にビルを購入するのが大きな目標です。

目標への課題

一番の課題は、自分自身の「器」かもしれません。

スタッフが施術しているときに、言葉遣いや押し方、対応の細かい部分がどうしても気になってしまい、「そこは違うだろう」と全部言いたくなってしまうんです。

お金をいただいている以上、責任をもって施術してほしいという思いが強くて、それが言い方や態度に出てしまうことがあります。どう伝えるべきか悩んでいます。

本当は、熱くなりすぎずに、前向きな言い方で伝えたいんです。でも、その方法がまだわからない。

今も「自分に人を育てられるのか」「同じことを繰り返してしまわないか」と不安を感じながらも、店舗を広げるには人を育てなければいけない。

そのために、まずは自分自身が変わることが必要だと痛感しています。

福山YEG入会のきっかけ

コロナ禍で、「人に助けられた」と感じたんです。人とつながろうと思ったことがなかったので、「ゴルフでも始めようかな」と思って、ある方を紹介してもらいました。

「ゴルフ仲間が欲しいんですよね」と相談したら、「それなら福山YEGのゴルフ同好会に入れば?」と勧められて。それがきっかけで入会することになりました。

経営の勉強とか深い理由があったわけじゃなくて、純粋にゴルフ仲間が欲しかっただけなんです。

ただ、ゴルフ目的ではじまったものの、委員会活動にも興味を持ち始めました。

福山YEGに入会してよかったこと

やっぱりゴルフ仲間がすごく増えたことですね。例えば河村さんもゴルフ同好会のメンバーで、そこからご飯や飲みに行ったりして、知り合いのほとんどがゴルフつながりです。

委員会や例会にはあまり顔を出せていないんですが、それでもゴルフを通じて、欲しかった人脈が少しずつ広がっていると感じています。

入会後の良き出会い

歳の近い経営者と出会えたのは、自分にとってすごく大きかったです。

それまで、接骨院や鍼灸業界の横のつながりがまったくなかったし、同級生以外で30代の知り合いもほとんどいなかったんですよ。

先輩といっても私の3つ上ぐらいの方も多くてすごく話しやすい。同世代の経営者とつながれるのは刺激にもなるし、素直にうれしいですね。

入会後の変化

入会前と比べて、交友関係がガラッと変わりました。今は、経営者の方たちと会う機会が増えて、同級生と会う機会は逆に少なくなりました。

そういう中で、自分の考え方も少しずつ変わってきた気がします。

ちょっとしたことで怒らなくなったり、細かいことにこだわらなくなったり。いろんな人の壮絶な経験談を聞く機会も多くて、「自分がどんなに大変だと思っても、もっと苦労した方がたくさんいる」と思えるようになりました。

入会して困ったこと

一番困っているのは、例会に出られないことですね。

僕は、患者さんから「来たい」と言われたら、どうしても優先してしまうんです。

例会に出ようと思ったら、その時間の患者さんを断らなきゃいけない。でも、断りたくない。

出なきゃいけない気持ちもあるし、出ないと「頑張ってない」と思われるんじゃないかという不安もある。ずっとそのジレンマに悩んでいます。

個人について

これが一番難しい質問かもしれません(笑)。というのも、趣味=仕事みたいな感覚があるので、これといって「これが好き!」というものがないんです。

強いて言えばゴルフでしょうか。でも「めちゃくちゃ好き!」というよりは、人とのつながりを楽しむ手段としてやっている感じです。

一応、曜日で休みを決めてはいますが、実際のところはほとんど家族サービスデーですね。

特に日曜日は、子どもと遊べる貴重な1日。できる限り一緒に過ごして、子どもの面倒をしっかり見ています。

仕事が一番好きなんですが、だからこそ家族との時間も意識的に大切にしています。

ご自身を一言で表すと

よく言うのは、「石橋を叩いて渡るタイプ」ですね。意外だと言われるんですけど、何かを決めるまでにすごく悩むタイプなんです。

ただ、一度決めたことには一直線に進む。その決断までが長いだけで、決めたらブレずに行動します。

昔は、思ったことをすぐ口に出すタイプでした。でも今はなるべく冷静に、感情的にならずに判断しようと意識しています。いろんな経験を経て、少しずつそういう自分になってきたのかなと思います。

参加者からの提案

目標達成へ向けて参加者より一言

高橋(医心接骨院)

今日は同業ということでとても楽しみにきました。私も同業者とのつながりがないので、これを機会に仲良くなりたいなと思っています。症例の判断に迷うことなど相談できるといいですね。

橋本( アトラッカ株式会社)

私はデザイン会社なのでホームページやチラシなどもできますが、今日お聞きした将来目標から考えると、人材の育成というところに課題をお持ちのようでしたが、人を変えることに労力を割くよりも、ゆずれないサービスをきちんと仕組み化しておくとか、お客さまに与える価値が変わらないようにまとめておくことも大事だと思いました。それがゆくゆく2店舗目への展開にもつながると思ったので、まずは迷っていることや悩んでいることを書き出して、1つ1つクリアしていくとすっきりしそうです。

堀池(atmark saki)

事業として提案できることはないのですが、私だったらということで患者さんへ責任をもってサービスを行う姿勢がとても素晴らしいなと思ったので、物販やレンタルとか、分からないですけどご自宅でも症状が緩和したりプラスの働きになるサポーターとか、そういった通う以外のことも取り入れるとより通いやすいのかなと思いました。

瀬尾(天下ばし

飲食店から何かというのはないですが、お話を聞いていて悩みが似ているなと思って共感しながら聞いていました!みなさんのお話が参考になりました!

取材の感想

経営の話をすること自体が、ほとんどなかったので、今日は本当にありがたかったです。

ゴルフの後の飲み会とかでは、経営の話なんてまず出ないですし、普段は真面目な話をする機会が少ないんですよね。

今日は「ロゴの意味は?」「お店の思いは?」といった具体的な質問をしてもらえて、自分でも改めて考えるきっかけになりました。

素直に、来ていただけて嬉しかったですし、すごく楽しかったです。まるで勉強会みたいな感覚で、「言葉にするって大事だな」と改めて思いました。

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