「小規模支援法に基づく『経営発達支援計画』の認定と本計画の事業評価について」
小規模事業者事業の持続的発展を図ることを目的に、商工会議所・商工会が、小規模事業者による事業計画の作成及びその着実な実施を支援することや、地域活性化につながる展示会開催等の面的な取組を促進するため、小規模事業者の技術の向上、新たな事業の分野の開拓その他の小規模事業者の経営の発達に特に資する支援計画を「経営発達支援計画」として経済産業大臣が認定する仕組みが導入されました。
平成27年11月に当所の「経営発達支援計画」(第1期)が経済産業大臣から認定され、現在、令和3年3月に認定を受けた第3期計画(実施期間 令和3年4月1日~令和8年3月31日)で、次の事業を実施しています。
Ⅰ.経営発達支援事業の内容
1.地域の経済動向調査地域の経済動向を継続的に収集し、整理・分析の上、小規模事業者が経営分析、事業計画策定へ反映できるようデータを提供する。地域経済分析システム(RESAS)等のビックデータも活用した情報提供も行う。
2.経営状況の分析
小規模事業者が持続的発展をしていくためには、経営環境の分析と整理を行うことが必要である。分析した結果を事業計画の策定や補助金等の申請書を作成の際に基礎的なデータとして活用していく。
3.事業計画策定支援
経営分析を行った事業者を対象に、中長期的な視点で経営に取り組んでいくための事業計画策定を支援する。また創業予定者は、事業を成功させるための創業計画書の作成を支援する。
4.事業計画策定後の実施支援
事業計画や創業計画を策定後、電話・巡回等による定期的なフォローアップを行う。策定した事業計画における進捗状況を確認し、事業者に応じて必要な支援を専門家と連携し実施する。また支援状況をデータベース化し支援状況の見える化を図る。
5.需要動向調査
民間の統計サービスの活用や展示会・商談会でのアンケート調査により、顧客ニーズなど需要動向を正確に把握し、商品のブラッシュアップや新商品の開発に反映させる。
6.新たな需要の開拓に寄与する事業
経営分析を行い事業計画を策定した事業者の販路開拓や売上拡大につなげるため、展示会・商談会・イベント等への出展支援を行う。また当所記者会見等を利用しメディアへも広くPRしていく。
Ⅱ.地域経済の活性化に資する取組
1.地域活性化事業中心市街地活性化の賑わい創出、観光振興に資するイベントを実施し、地域経済の活性化につなげていく。参画する行政、事業者、団体等と目標や意識の共有化を図り、事業の目的、達成手段、各団体の役割分担の明確化を図り、地域経済にとってより効果的なイベントを実施していく。
Ⅲ.経営発達支援事業の円滑な実施に向けた支援力向上のための取組
1.事業の評価及び見直しをするための仕組み・事業評価委員会(大学教授・行政職員・専門家等)において実施状況や成果の評価
・正副会頭会議において取組と事業評価委員会の評価を報告し、見直しの方針を決定
・方針に見直しがあった場合、経営指導員に説明し、次年度の計画へ反映
・評価結果及び次年度方針の公表・周知(所報、HP等)
2.経営指導員等の資質向上
・経営指導員研修等への参加
・職員間ミーティングの開催
・経営支援機関システムBIZミル等の活用による支援情報のデータベース化
3.他の支援機間との連携を通じた支援ノウハウ等の情報交換
本事業を効率的かつ円滑に実施するために支援機関及び専門家が参加する会議に出席し、支援ノウハウ等に関しての情報交換や、連携の強化を図る。
・経営発達支援事業情報交換会・福山市産業支援者連絡会議・広島県東部産業支援会議
関連リンク
詳細情報が中小企業庁HPに記載されています。中小企業庁HPはこちらから
認定経営発達支援計画の内容はこちらから(中小企業庁のHPへ)
事業評価委員会実施報告