【第1話】
イメージができない「ロケーションハンティング」 |
update:2011.05.11 |
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ロケーションシートと台本 |
2010年5月3日、「東京から制作スタッフが来ている。とりあえず顔を出してくれ」と緊急の連絡がありましたのでノコノコと行ってみると、いきなり「ロケーションノート」というペーパーを渡されました。
このペーパーは、シナリオにあるシーンをどの場所で撮影するのか、、、要するに、初期の段階で、ロケ場所の候補を挙げて記載していくためのものなのですが、東京のスタッフは福山のことが解りませんので、地元のスタッフが頭をひねりながら、自分の持っている情報の中でロケの場所を考え、見つけ出すわけです。
が、しかし、これがサッパリ判りません。
例えば、あるシーン。。。「人気のない道」と書いてあります。シャレのような話ですが、マジで「 にんき のない道って、どういう意味ですか?」と質問してしまいました。
「 ひとけ のない道」ですと言われましたが、これがイメージできません。
「シナリオを読めば判る」と言われましたが、イメージできません。
山の中?街の中?それとも住宅地の中???
本当に寂しい場所なのか、時間帯によって人通りが少なくなる場所なのか???
シチュエーションを考えれば考えるほど、判らなくなってしまいました。
また、「瑠美の家」と書いてありますが、瑠美がどのような人格なのか、また、どのような家庭環境なのか、さっぱりわかりませんので、頭を抱えてしまいました。
「シナリオを読めば判るって言うけど、こちとら素人じゃんか!文字だけ読んで、プロのクリエーターが頭の中に描くイメージなんて判るわけね〜べ」、、、なんて思ってしまいました。
しかし、不思議なものです。スタッフの中に身を置き会話を続けていると、なんとなくイメージでき、頭の中に浮かんでくるものです。
クランクアップの翌日、静かになったスタッフルームで制作会社の方と話をしていると、彼らのように長年やっている業界人でも、後になって思いついたり見つかるものなのだそうです。
ちなみに、私が候補として挙げた場所、採用されたのは一か所だけでした。
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次回 ■第2話■ 「ロケができなかった場所・Vol.1」は、
5月13日金曜日UP予定 |
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